【体験記】簿記2級を一発合格した話【簿記】

STUDY
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こんばんは。

簿記3級を受けた後、そのまま簿記2級を受験したのでその体験談をまとめました。

簿記3級は持ってるけど2級はどんな難易度だろう?
3級と2級は何がちがうのかな?と思っている方にイメージしてもらえたらと思います。

私の3級の受験記録はこちらで読めます。

それでは2級体験いってみましょう。

なぜ2級を受けたのか

2級を受けた一番の理由は、3級に受かってめちゃめちゃうれしかったからです!

あとは3級で簿記がすごく面白くてまだまだ勉強してみたいという気持ちがあったのと
3級より2級のほうが資格の価値も高いので受験を選択しました。

 

もちろん

「2級を持ってるからどの企業でも採用してもらえる!」

というわけでないことは理解していますが、社会人として簿記の知識を持っている。というだけでも自分にとってはメリット(会社のお金の流れが把握できる、ニュースを見て意味が分かる、税金が好きになる)に感じたため、試験勉強に時間を割こうと考え決断しました。

 

今の世の中は変化も多いですし、どこで何が自分の武器に変わるか分からないですからね。なるべく多く武装していたほうが、この荒波の社会を生き抜けるかなという考えもありました。

2級と3級の違い

そもそも2級と3級の違いですが、一番大きな違いは範囲です。
2級になると範囲がどーんと広がります。

まず、商業簿記の内容が難しくなります。
また、新たに工業簿記も入ってきて、とにかくボリュームが多いです。

商業簿記は、販売する商品の仕入れ~販売を行う会社の帳簿方式に関する知識
工業簿記は、製品を製造~販売を行う会社の帳簿方式に関する知識が学べます。

システムエンジニアの私は、工業簿記のほうが実務に近いので
学んでいてこれこれ!っと納得する内容が多かったです。

合格までの体験記

それでは、試験の流れを振り返ります

勉強開始期(教材学習編) 119時間

今回も3級の時にお世話になったクレアールを受講することを選択しました。

今回はキャンペーン価格で2級で34,450円。動画教材は1年間見放題。
2級受けるなら、3級と2級のセットの申込をすればよかったな~と少し反省。。

教材は以下が届きます。

  • 講義ノート(商業)
  • 講義ノート(工業)
  • 問題集(商業)
  • 問題集(工業)
  • テキストブック(商業)
  • テキストブック(工業)
  • 過去問題集

届いた教材は3級と変わらずの構成ですが、
「商業簿記」「工業簿記」と教科が分かれるので、ボリュームも3級の2倍。。

届いたテキストの量に圧倒されました・・・。

これを倒すのか・・。

 

いや、取ると決めたんだから頑張るぞ・・。と気合を入れなおします。


さて、2級簿記の勉強の進め方をどうするか吟味。
世の合格者たちはいったいどんな勉強法で進んだんだろうと検索すると
勉強スタイルは人それぞれ。

主にどちらかのパターンで進める人が多い印象でした。

『商業もしくは工業、片方の教科を一気に片付けてもう片方に入るスタイル』
『商業と工業を同時に少しづつ片付けていくスタイル』

 

どう進めるか悩みましたが、片方の教科を一気に片付けていくスタイルの場合、後半の教科を勉強しているうちに前半の教科の記憶が薄れてしまう危険があるという意見を読み、また今3級の商業簿記の知識がせっかくある状態なのでそこはキープしたいと考えて、商業簿記と工業簿記を同時に学習するスタイルで進めることにしました。

そこで、私はこんな勉強法で進めました。

 商業簿記「テキスト:有価証券①②③④」
  ↓
 商業簿記「問題集:有価証券」
  ↓
 工業簿記「テキスト:製造間接費1,2,3,4」
  ↓
 工業簿記「問題集:製造間接費」
  ↓
 ・・・

 
1講義づつ交互にやるのも非効率なので、章の内容はまとめて学習。その後問題集で理解を深めて次の教科へと、講義内容の塊ごとに進めていくスタイルで進めました。

1日の勉強時間を1時間半で確保して、講義動画を1.5倍速~1.75倍速で視聴を進めていきました。

 

ボリュームもありやってもやっても終わらず・・。
で、2か月経ったころに気づきます。

最初の時期にやった内容がもう覚えていないということに・・・。

 

そりゃそうですよね、ボリュームが多いということは勉強期間も長い。
勉強期間が長いということは、最初の時期の記憶もどんどん薄くなっていきます。

これはまずいと焦った私は、短期集中だ!とペースアップで
とにかく講義内容を1周聞き終えることを目標に進めていきました。

こうして、晴れて商業簿記と工業簿記のテキスト&問題集を完了させたのは
開始から4か月後のことでした。


12月に始めたら4月になってていつの間にか春でした。

勉強集大成期(過去問編) 38時間

さてようやく過去問を解いてみようかなっと問題を解いてみて愕然とします。

薄々分かってはいたのですが、
やはり理解が浅い部分も多くあり、ほぼ正解0の状況。

 

とても焦ります。

 

4か月かけて学んだことが頭に全く残っていないという事実もショックでした。
ちゃんと勉強してたけど、勉強してる気になってただけなのかな・・と。
ここでちょっと挫折しそうになりました。

いまから、また最初から動画を振り返るほど気力は残ってなくて
気づけばもともと受験目標だった月に突入。

ここからどうするべきか悩みました。
受験を諦めたほうがいいか?とも思いました。

 

でもここで諦めたら、それこそ4か月無駄になってしまうのでは?
合格できる人が世の中にいるんだから、同じ人間の私にもできない理由はないはず。と
なんとか自分を奮い立たせ、気を取り直して軌道修正案を考えます。

 

 

過去問回答の傾向で、特に2級からの教科である工業簿記が全然理解できていないことが分かったので、Youtubeで簿記について発信しているチャンネルを見つけて、内容をさっくり復習することにしました。

Youtubeの良い点はいろんな人がいろんな解説手段で動画を作成しているので、自分の「知りたい部分」を自分に合った説明でしてくれる動画に出会えるという点です。

 

さまざまな動画を見ていく中で、なぜ私が躓いてしまったのかのヒントになる動画に出会いました。

工業簿記を理解できてなかった原因は、「商業簿記と工業簿記を同時に学習するスタイル」で進めたことで、工業簿記の1つづつの単元は理解できていても、単元ごとのつながりが把握できていなかったことでした。

完全に盲点でした。

 

そこで工業簿記については、全体像を抑えることに注力して復習することにしました。
また、過去問を解いて分からなかった部分は、講義内容に戻って「なぜそうなるのか」を繰り返し理解するように進めました。

地道ですが、これが近道と信じて愚直に。

勉強追い込み期(サンプル模試編) 43時間

クレアールの模試も解き終わってしまったため、残るは3級受験期間中でもお世話になった、世の中に転がっている模試のサンプル問題を片っ端から解く作業に入ります。

だいたいの試験時間の時間配分と問題を解く順番もここで決めます 

 ・試験時間の時間配分の感覚
    第1問はざっくり10分以内
    第2問はざっくり20~30分以内
    第3問はざっくり30分以内
    第4問第5問はあわせてざっくり20分~30分以内目標
 ・問題を解く順番は 第1問 ⇒ 第4問 ⇒ 第5問 ⇒ 第2問 ⇒ 第3問
 ・ただし連結会計が出たら後回しする
 ・全部を解こうとせず部分点狙いで確実に点を重ねる
 ・試験中は落ち着く

模試を何度実施しても70点の合格ラインには達することはなく・・・
でも、挫折しかけた時期に比べるとそこそこ解ける状態にはなっててあとはケアレスミス等がなければ・・というところまで整えられました。

自信がつくまで待ってたら年末になっちゃうからここらでどのくらいの実力なのか試験を受けてみよう!不合格覚悟でやってみよう!とようやく重い腰を上げて試験申し込み完了・・。

★試験(CBT受験)

受験。なんと合格・・・!

 第1問:商業仕分け
     5問されど5問。
     ここは確実に点を取っておきたいところでしたが
     あれ・・これなんだっけ・・これでいいんだっけ・・と
     テスト中は自信が持てない部分が多々あり。
     時間は目標の10分を守れててGOOD

 第4問(1):工業仕分け
     材料副費の扱いで悩み。
     模試で引っかかった部分で、復習したくせに
     その内容を忘れてるなんて本当にトリ頭で涙

 第4問(2):標準原価計算
     あれ?という部分が多く、自信がない数字になってしまった。
     この時点で「あ、落ちたな」と思った。もうこうなればヤケで
     書くしかないと出た数字を書いてひとまず進む

 第5問:標準原価計算
     むずかしい・・・
     が、計算した数字をここもひとまず記載する。
     時間ペース配分は良好

 第3問:損益計算書
     ここで点数を稼ぐぞ。と進める。
     仕分けの下書きをせずに脳内で仕分けして
     損益計算書に書けるようになったのは大きかったです。

 第2問:連結会計
     後回しにした連結会計
     時間も45分残ってて余裕をもって解くことができました。
     直前の模試問題で似たような部分を解いて復習したばかり
     だったことも功を奏して、いい感じに埋められた。

あとは残りの15分を見直しにあてました。
ここでマイナスの付け忘れや仕分けの凡ミスをカバー、最後の最後で問5が盛大に間違えていることに気付いて慌てて解きなおして残り5秒(これは本当)ですべて解き終わりました。

なので、まさか1発合格できると思っていなかったことと、3級は1発合格できずに悔しかった思いがあったので今回「合格」の文字が出て「えっ」とつい声が出てしまいました。

試験中は全然手は震えなかったのに結果を見てから震えてくるという謎現象。笑

でも、勉強途中も試験中も最後まであきらめなくて本当によかった。
勉強頑張れた自分にちょっと自信が持てました。

受験を終えて

今回の簿記2級の総括です。

 総勉強期間:200時間
  簿記2級1回目:合格(78点)

3級に比べて2級は範囲がぐんと広くなってキツかったけど、3級よりもより深くより幅広く会計の知識が身についたと思います。やっぱり簿記は楽しくてバランスが取れてて綺麗ですよね。

覚えても覚えても忘れていくポンコツ脳みそを殴りつつひーひー言いながら合格した。そんな戦いの日々でした。3級を合わせるとほぼ1年簿記の勉強をしていたので合格はうれしいけど、勉強する内容がなくなっちゃったことが少し寂しく感じます。

簿記1級、どうする?めざす?どうする?
ひとまず次はFPを受けようと思います。

そして、3級の時も感じましたがテストセンターはめちゃくちゃおすすめです。
すぐに結果が分かるという点が、次の目標に移りやすいと感じています。

(ただ、入力キーに「00」のキーがないので、桁が多いと0の入力が大変です。。テストセンターあるある?)

簿記1級受験、迷いますね。

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